ほっと一息

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2023.07.28

シニアのためのネットリテラシー講座 SNSで記録してみよう

JA広報通信2023年7月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 「SNS(会員制交流サイト)に何を投稿したらいいか分からない」と言う人は少なくありませんが、実はSNSは自分の記録用にも使えます。後で見返すことができるだけでなく、記録することでモチベーションにつながるメリットもあります。

1日1枚写真を投稿してみよう

 SNSを日記代わりに利用してみましょう。1日の終わりにその日の出来事を短い文章で投稿するだけなら、毎日続けやすいかもしれません。
 毎日1枚、写真を撮影して簡単なコメントと共に投稿するだけでも、後で見返すと楽しい日記代わりになるでしょう。インスタグラムでは、「#1日1枚」「#一日一枚」などのハッシュタグ(#)を付けて、その日に撮った風景の写真や、イラストなどを投稿している人が多いです。
 毎日お弁当を作っている人なら、お弁当の写真を載せていくのもいいですね。もちろんランチや夕食の写真などを載せるのもいいでしょう。作るおかずに困ったときに過去の写真を見て参考にすることもできますし、他の人の投稿を参考にしたいという人も多いです。見てくれる人がいると作る励みにもなるはずです。

継続、目標達成のサポートに

 今年こそ継続したいことがある人は多いでしょう。なかなか続かないけれど継続したいことのモチベーションを保つためにも、SNSは活用できます。
 ダイエットや運動について投稿している人は多いです。ダイエットの場合は、食べた物や体重、体形の変化が分かる写真などを日々投稿している人が多いです。運動の場合は、その日にした運動や走った距離、トレーニング中の写真や風景などを投稿しているようです。
 ハッシュタグを付けて投稿することで仲間ができたり、達成感も感じられ、続けやすくなるはずです。その他、「毎日継続」や、1日○km走る、1年で○kg落とすなどの具体的な数値目標をSNSで宣言することで、達成しやすくなる効果も期待できるでしょう。

 

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト  高橋 暁子(たかはし あきこ)

SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。