きくちのまんま新聞

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日本農業新聞の活用で農業経営を学ぶ 菊池農業高校

熊本県立菊池農業高校は、「農業経営」の授業で定期的に日本農業新聞を使った学習を進めています。「みどりの食料システム戦略」の推進法の成立やSDGsの取り組み、世界情勢の変化による価格高騰など、同新聞を通して学んでいます。

 

日頃は教科書中心に行っているが、近年の農業はこれまで以上に変化が早いことから、教科書には充分に掲載されていないことが増えています。そのため定期的に新聞を利用した学習を行うようになったといいます。

農業科1年生は6月8日、学校に設置している同新聞を各自数日分に目を通し意見交換をしました。新聞を購読しない家庭も増えており、新聞に馴染みのない生徒たちが多いようだが、熱心に読み込み、生徒たち同志で興味のある記事について話をする姿が見られました。

 

 生徒からは「スマホなどでは自分の興味のある話題しか見ないが、新聞ではいろんな記事があり、読むと意外と面白い記事や興味が沸くことがあった」「農業の最新の話題やこれまで知らなかったことが学べて勉強になった」「全国の農業高校の記事もあり、刺激になった」「日本農業新聞は農業についてたくさん書いてあるので楽しい」など前向きな意見が多くありましたが、「漢字や内容が難しい」「字が多くて読みづらい」などの意見もありました。

 

 授業を担当した岩坂大輔教諭は「日本農業新聞は農業経営者を目指す生徒にとって、広い視野を持つことができ、最新の情報を得る手段の一つとしての役割が大きい。生徒の学習を深めるためにも、今後も記事活用をしていきたい」と話しました。また、「農業高校生が読んでくれていることも意識した新聞づくりも考えてほしい」と述べました。