ほっと一息

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2024.09.12

シニアのためのネットリテラシー講座 SNSで情報を収集・発信するこつ

JA広報通信2024年7月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 SNS(会員制交流サイト)では、たった今起きたこと、他の人の口コミや意見、流行中のことなどが分かります。SNSで情報収集、発信をする際のこつをご紹介します。

ハッシュタグ検索を使いこなそう

 X(旧ツイッター)やインスタグラムなどでは「#名古屋ランチ」「#金沢観光」など、ハッシュタグ(#)付きのキーワードで検索することができます。これはハッシュタグ検索と呼ばれ、キーワードに関係する投稿をまとめて検索できる便利な機能です。ハッシュタグを付けて有用な情報を発信しているアカウントをフォローするのもお勧めです。
 情報を発信・拡散したい場合も、ハッシュタグを付けて発信すると見つけてもらいやすくなります。広く発信したい場合は、投稿の公開範囲を全体公開にするといいでしょう。

 

情報ごとに適切なSNSは異なる

 一つのSNSで全てを調べるのではなく、他のSNSでも検索してみるといいでしょう。
 例えば、Xは口コミや感想、意見など、インスタグラムは流行や人気のものを調べるのに向いています。ティックトックではショート動画で流行を知ることができ、フェイスブックでは友人・知人に投稿で質問して教えてもらうことができます。LINEではオープンチャット機能を利用し、関心のあるグループトークに参加すると情報が得られます。

 

情報収集・発信アカウント作成も

 友人や知人との交流ではなく単に情報収集・発信が目的なら、顔写真は登録せず、匿名のアカウントを作成する方法もあります。匿名にすることで、個人情報特定の心配もなく、年齢や所属などと無関係な新たなつながりが楽しめるでしょう。
 Xやインスタグラムでは複数のアカウントが作成できるので、友人・知人と交流するためのアカウントとは別に、情報収集・発信用のアカウントを作って使い分けるやり方ができます。LINEオープンチャットでもトークルームごとにプロフィルが設定できるので、うまく使い分けましょう。

 

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト  高橋 暁子(たかはし あきこ)


SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。