ほっと一息

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2024.08.26

トラブル回避の基礎知識 花火による子どもの事故にご注意!

JA広報通信2024年7月号

国民生活センター相談情報部●上野純子

 

 子どもが花火で遊んでいる際やけどを負う事故が発生しています。

【事例1】手持ちの吹き出すような花火の火をつかんだ(1歳6カ月)。
【事例2】手持ち花火が終わって下に落ちていたものを触ってしまった(1歳6カ月)。
【事例3】保護者が一瞬目を離している隙に左足のサンダルに火の粉が移り、燃えていた(3歳2カ月)。
【事例4】花火を振り回し、直後に風で火花がスカートに飛んで着火し、燃え上がった(6歳8カ月)。

 いずれも水膨れができるほどのやけどを負っています。事故情報を収集する医療機関ネットワークによれば、花火による事故の被害者の半数以上は1~3歳児で「火に触った」ことをきっかけとするものが他の年代より多くなっています。

 一方、国民生活センターのテストにより次のことが分かりました。
①向かい風で花火を持った場合、肌の露出が多い服装や履き物では、火花などによりやけどを負う危険性が高い。
②ぬれたコンクリートや地面、バケツの水などに線香花火の火球が落ちると、はぜて火花などが飛び散りやけどを負う危険性がある。
③スカートや浴衣など裾の広がった衣服でしゃがみ、下に水平な面ができると、そこに落下した燃えかすにより衣服に着火する可能性がある。
④温度が低いように見える燃えかすであっても、落下や消火後しばらくは高温である。

 

 花火のパッケージや取扱説明書には対象年齢や風に関する注意の記載があります。それらに従い、3歳以下の子どもに花火を持たせることは避け、子どもの服装や風の向き・強さに注意しましょう。花火が消えたらすぐに水に漬けられるよう水を張ったバケツなどを用意しておきましょう。なお、衣服に着火した場合、すぐに地面に倒れて転がるなど、燃えている部分を地面に押し付けることで消火しやすくなることも覚えておきましょう。