ほっと一息

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2024.08.10

食のはなし ブドウ

JA広報通信2010年8月号

ベターホームのお料理教室

 

1粒何m? ブドウでエネルギー補給

 

 世界中で広く栽培されている果物の一つ、ブドウ。有名なフランスやイタリアをはじめ、さまざまな国のワインがあることからもうかがえます。

 皮の色によって「赤・緑・黒」系に分けられ、赤は「デラウエア」や「甲斐路」、黒は「巨峰」や「ピオーネ」、緑は「マスカット」などが有名ですが、ほかにもいろいろな種類があります。そのままでももちろんですが、コロっとしたかわいい形や、鮮やかな色を生かして、ゼリーやシロップ漬けなどもおすすめです。

 ブドウは果物の中でも甘味が強く、ブドウ糖と果糖が主成分。体内ですぐエネルギーになるので、疲労回復に効果的です。なかでもブドウ糖は脳細胞のエネルギー源になるので、朝食のフルーツにぴったり。皮には、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が多く含まれます。この成分にはアンチエージングや、視力機能の回復に効果があり、動脈硬化や心臓病の予防も期待できることから、注目が集まっています。皮ごと食べられる品種や、ブドウを丸ごとしぼって造られるワインやジュースなどから取ることができます。

 ブドウの皮をよく見ると、白っぽい粉がついています。これは「ブルーム」というブドウから出ている物質で、表面を保護し水分の蒸発を防ぐ働きがあります。満遍なくついているのがおいしい証拠。鮮度を保つ役割もあるので、食べる直前に洗い流すのが鉄則です。ブドウの保存は、ビニール袋に入れ野菜室へ。日持ちしないので、なるべく早く食べましょう。

 ところで、ブドウは房の上の方と下の方の実では、どちらが甘いかご存じですか?

 答えは「上」。つるに近い房の肩の部分がより甘味が強いので、下から食べていくと最後までおいしく食べられます。ぜひお試しを!