ほっと一息

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2024.09.22

お天気カレンダー 十五夜

JA広報通信2010年8月号

一般財団法人日本気象協会●檜山靖洋

 

 今年の十五夜は9月22日です。十五夜とは旧暦8月15日の夜のことです。その日の月を中秋の名月と呼び、お月見をする習慣がありますが、お月見には収穫に感謝するという意味があります。

 昔は月の満ち欠けを暦にし、農作業の目安としていたので、月と農作業には密接な関係がありました。

 お月見には、団子とススキをお供えするイメージがありますが、なかには「芋名月」と呼び、サトイモをお供えする風習もあります。収穫に感謝する行事ですから、そのときに収穫したものをお供えしてみるのも良さそうです。芋、麦、米…焼酎でお月見というのも、お酒好きにはいいかもしれません。

 また、ススキは稲穂に似ています。「実るほど頭(こうべ)を垂るる稲穂かな」という言葉があります。収穫を謙虚に感謝し、昔から伝わる季節感あふれる風習を残したいですね。