ほっと一息
2024.09.03
ちょっとびっくり お米のあれこれ 新米をおいしく食べよう
JA広報通信2010年8月号
五ツ星お米マイスター●金子真人
9月下旬から10月は、新米が味わえる時期です。新米といえば、炊き上がりのみずみずしさと、ほのかな甘い香りが持ち味。
今回は、おいしさと香りを満喫する、新米ならではの炊き方の秘訣(ひけつ)をご紹介しましょう。
みずみずしいご飯を炊くために気をつけたいのは、水加減です。新米は普段のお米よりも多く水分を含んでいます。そのため、炊飯器で炊くときは水を控えるのがコツです。目安としてはお釜の目盛りから1~2mmほど下で調整します。
そして、夏の炊き方同様、水温の管理も大切です。9月下旬は暑さが残る日もあるので、特に水の温度に気をつけましょう。気温が高いと感じた日は、冷蔵庫で冷やした水を使って炊くのがおすすめです。
弱アルカリ性で「軟水(硬度20mg/L前後)」の水を使うと、お米の味、香り、食感を引き立たせることができますので、お試しください。
精米したてのお米はお米自体の温度が高く、おいしさが味わえません。精米後1~2日置き、温度が下がってから炊くのがおすすめ
品種によってお米が含む水分量は変わるので微調整を。お米屋さんに聞いてみてください
9月下旬は、まだ水が温かいことも。水温が高いと酵素が分解されて風味が落ちるので注意を
五ツ星お米マイスター・金子真人さん
日米連が認定する「お米マイスター」の中でも全国で約300人しかいない最高峰「五ツ星」の資格を取得。埼玉県川越市で(株)金子商店を経営。国内外での講演などを通じ、お米のおいしさや大切さを伝える活動を展開しています。