ほっと一息

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2024.07.20

地球にもお財布にも優しい暮らし 無理なく、無駄なく、 CO2の排出量を減らそう

JA広報通信2010年8月号

 

家庭からのCO2排出量は 増え続けています

 地球温暖化に歯止めをかけるには、CO2の排出量を減らすことが必要です。日本の家庭からのCO2排出量は削減どころか、2008年度は1990年度に比べて約3割も増えています。

 一般家庭で料理をする際の、環境への配慮についてアンケート調査を行ったところ、意識していると答えた人は5割強。意識していないと答えた人は、男性と若い世代に多いという結果に。環境問題への危機意識や料理経験、知識不足などが理由のようです。

 環境や暮らしを守るため、一つでも多くのCO2削減術を身につけて、実践してみましょう。

 

身の回りから始めたい 具体的な省エネ対策

 ふだん意識していない習慣にこそ、省エネ対策のヒントが隠れています。例えば「テレビ」や「照明」。どちらも、何となくつけっ放しにしがちですが、小まめにオン・オフを。

 「ガスコンロ」を使用するときには、鍋底の水滴をふき取ってからコンロに載せる、鍋にふたをする、炎が鍋底からはみ出ないように調節するなどを心掛けて。

 

 

無駄ナシで失敗知らず! 保温・余熱・同時調理

 鍋に残った熱を利用する「保温調理」と「余熱調理」は、加熱時間が短くて済む上、火を消しておけるので、キッチンから離れることもできるのが利点。おなじみの肉じゃがも、保温調理で作れば、ジャガイモが煮崩れることなく、ホクホクに煮上がります。茶わん蒸しも余熱を利用すれば、蒸し器いらずで、難しい火加減も不要。スが立つことなく、上手にできます。煮物やスープには特に適している調理法です。

 一度に複数の食材を加熱する「同時調理」は、まとめて加熱するので時間が短縮でき、調理道具が少なくて済むので洗いものを減らすことができます。  オーブントースターやグリルを使って、時間が足りない朝食にぜひ利用したい効率的な調理法です。

 

 

おなじみ料理も 保温・余熱調理でCO2大幅削減!

肉じゃが

保温1時間でCO2 -45%

 

 

 

1人分のおかゆ

保温1時間でCO2 -50%

 

 

メープルホットプリン

余熱15分でCO2 -25%

 

 

※詳しいレシピは『家庭でできるCO2削減読本』で!

 (財)ベターホーム協会では、家庭でできるCO2削減の知恵と、調理レシピを掲載した『家庭でできるCO2削減読本 保温・余熱・同時調理レシピ31』を発行しました。

 環境に優しい調理の工夫や後片づけ、掃除、洗濯、入浴など、日常のさまざまなシーンでの省エネ策を、CO2の削減率や節約率とともに紹介しています。

 また、家庭の主婦でもある講師たちが実践している、CO2削減のための、保温・余熱・同時調理の具体的な方法やレシピも31点掲載。毎日負担なく続けられる、小さな知恵も多数提案しています。