ほっと一息
2024.07.04
みんなで実践! 食育のはなし 子どもと夏のおかずを作ろう
JA広報通信2009年6月号
食育・料理研究家●坂本廣子
子どもの日常が学校から離れる夏休み。家庭でゆったり過ごすことは、子どもの成長の上でとても大切だと思います。
時間割から解放された子どもに、家庭の中で家族のために使う時間である「家事」を体験させてあげましょう。暮らしを支える家事を、家族みんなで担うことは素晴らしいこと。きっと大人になって家庭を持ったときにも喜ばれる力となるはずです。
さて、料理も大切な家事の一つ。ぜひ子どもに挑戦してもらいたい夏のおかずは「キュウリのころころ漬け」です。
材料はキュウリ2本。洗ったキュウリを、まな板の上に置いてピーラーで「しましま」にむきます。ピーラーでむいたところは、平らになっているので切るときに転がらず、味も染み込みやすくなります。
次にキュウリを「猫の手」で押さえて、よく切れる包丁で指1本分の幅に切っていきます。切ったキュウリを食品用のポリ袋に入れたら、味つけをしましょう。しょうゆを小さじ1杯だけ加えるシンプルな味つけでもいいですし、それに砂糖小さじ1杯、酢小さじ2杯を入れるとさっぱりした味わいに。さらにごま油を少し垂らせば、中華風になります。
袋の空気を押し出して口を閉じると、調味料がすべてに回って簡単な漬物が完成です!
朝か昼に作って冷蔵庫に入れておくと、晩ご飯のときには食べごろになるでしょう。しっかり冷やした漬物は、食欲もわくので喜ばれると思います。
さらに細切りにしたショウガやシソの葉を入れても、風味がついていいでしょう。キュウリだけでなく、ナスの薄切り、ミョウガの千切り、ニンジンのいちょう切りなどを加えると、色合いもきれいになりますよ。子どもといろいろ試して、オリジナルの漬物を作ってみましょう。