ほっと一息

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2024.04.30

皆で仲良く100歳食 インゲンマメのバターいため

JA広報通信2007年4月号

 食文化史研究家●永山久夫

 

 インゲンマメの若さやを利用するのがサヤインゲンです。グリーンの色彩が豊かで、食欲をそそります。

 火にかけたフライパンにバターを溶かし、長さ5~6cmに切ったサヤインゲンを入れ、さっさっさっと転がすと、みるみる色も鮮やかなグリーンになります。すかさずしょうゆをちょっと掛け、もうひと転がしして味をなじませたら出来上がり。ちょこっと一味唐辛子を振り掛けると、いっそう美味。

 香ばしいしょうゆの香りに包まれたサヤインゲンの甘いこと。さァ、ビールを冷蔵庫から出しましょう。冷たいビールが泡ごとのどをクーッと流れ落ち、いやァー、僕は幸せだなァ。ハッピネス・ホルモンのセロトニンが脳の中に発生するのも、このような「幸せタイム」かもしれません。

 サヤインゲンは脳細胞や体細胞のさび、つまり酸化から体を守ってくれるカロテンが多く、油でいためることによって、カロテンの栄養効果がさらに高くなるのです。サヤインゲンはビタミンCやB1、B2、E、K、葉酸、さらにはカリウムやカルシウム、鉄などのミネラルも含まれています。

 このグリーンの美しい「野菜マメ」は、料理のつけ合わせにも重宝します。ゆでたり、いため物にしてもよく、和、洋、中華といずれの料理でもよくなじみます。天ぷらや煮物、さらにはしょうがじょうゆで食べても持ち味がよく生きます。

 さやの上からかすかに青実の膨らみが感じられるくらいのものがよいでしょう。グリーンがさえていて、傷のないものがベストです。若いさやにはアミノ酸が比較的多く、自然の甘味がよく出ていて塩味によく合います。