ほっと一息
2024.03.15
お天気カレンダー 五感で春を
JA広報通信2024年2月号
気象予報士●檜山靖洋
日本は季節の変化が豊かな国です。季節の移り変わりを体全体で楽しむことができます。
春になると、昼間は太陽の光が強くなってくるのを感じます。朝、明るくなる時間もどんどん早くなり、夕暮れの時間も遅くなります。耳に届くのは、ウグイスやヒバリなどの鳥のさえずりです。おひたしや天ぷらにしたナバナのかすかな苦みは春の味覚です。窓を開けて手を伸ばせば、ピーンと張り詰めた冷たい冬の空気が緩んだような感触があります。次々と花が咲きだし、どこからともなく花の香りが漂います。五感で春を堪能したいですね。
でも、花粉症の方は、視覚、聴覚、味覚くらいにしておきたいところです。外で大きく空気を吸い込むと、花粉症の症状がひどくなってしまうので気を付けましょう。服に付いた花粉もよく払い落としましょう。花粉症の症状も、五感で感じる春の一つでしょうか。
気象予報士・防災士 檜山 靖洋(ひやま やすひろ)
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。