ほっと一息
2024.02.03
ちょっとびっくり お米のあれこれ アスリートにこそお米の力を
JA広報通信2011年2月号
五ツ星お米マイスター●金子真人
野球やサッカーなど、海外で日本人アスリートの活躍が目覚ましいですね。選手の中には、体調管理のためにお米や炊飯器を持って行く人もいると聞きます。
運動時に使うエネルギーの主なものは炭水化物(糖質)です。炭水化物が吸収され、グリコーゲンになって肝臓に蓄えられ、必要に応じてブドウ糖が分解されてエネルギーとなります。このエネルギーが試合中に足りなくなれば、勝敗を左右しかねません。ご飯は緩やかに消化されるため、すぐにエネルギーを使い果たさないという特長があります。
脳の栄養となっているブドウ糖が不足すると、瞬間的な判断力が鈍くなります。野球選手はボールを打つときに踏み出す「一歩」が瞬発力と関係してきます。エネルギー補給が長続きするため、持久力が勝負のマラソン競技にもぴったり。こうした細かな部分にもこだわるアスリートは多いと思います。
日本人アスリートが注目を浴びている今、お米の良さをもっと海外でPRしてもらえるといいですね。海外でお米を販売するときには、その国の人が何を求めているのかよくリサーチし、相手の考えに歩み寄ることも大事だと思います。
瞬発力を試されるシーンが多いアスリートにこそ、お米の力が役立つでしょう
持久力が必要なマラソン選手の中には、ご飯よりも消化に時間の掛かる=エネルギーの減りが遅いお餅を食べる人も
五ツ星お米マイスター・金子真人さん
日米連が認定する「お米マイスター」の中でも全国で約300人しかいない最高峰「五ツ星」の資格を取得。埼玉県川越市で(株)金子商店を経営。国内外での講演などを通じ、お米のおいしさや大切さを伝える活動を展開しています。