ほっと一息

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2024.02.04

お天気カレンダー 春らしいというなかれ

JA広報通信2024年1月号

気象予報士●檜山靖洋

 2月4日は二十四節気の立春です。長い冬が終わり、いよいよ春がやって来ます。と言いたいところですが、まだまだ寒い日が多い時期です。日ごとの気温の平年値を見ると、各地で立春の頃に最も低くなっています。一年の中で一番寒いのが立春といえます。
 でも、それは裏を返せば、寒さの底から上がり始めるのが立春ということです。文字通り春が立つ日になります。立春を過ぎても、実際にはまだまだ寒い日が多いですが、春一番が吹いて暖かくなる日も出てきます。「光の春」といい、太陽の光が少しずつ力強さを増し、12月や1月と比べてだいぶ明るくなってきます。梅などさまざまな花が咲き始め、花の香りもあちこちから届き始めます。
 立春の頃は、春らしいとはまだいえないかもしれませんが、確実に春が始まっていることを実感できる日が増えてきそうです。

 

 

 

気象予報士・防災士 檜山 靖洋(ひやま やすひろ)


1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。