ほっと一息

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2023.12.23

お天気カレンダー 短時間の大雪に警戒

JA広報通信2023年12月号

気象予報士●檜山靖洋

 

 短時間の大雪が発生すると、車が動けなくなることがあります。1台の車が止まると後続の車も動けなくなり、多くの車が立ち往生してしまいます。これを防ぐために、大雪の予報が出ているときは、なるべく車の運転を控えること、万が一運転する場合も、立ち往生対策が必要です。

 地球温暖化で冬の気温も上昇しつつありますが、日本では雪が降るくらいの寒さはあります。温暖化により気温が上がると、空気中の水蒸気量が増えるため、短時間で大量の雪が降り積もるドカ雪になることが多くなってきています。

 短時間の大雪が予想されるときは、気象庁から「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されます。東北から中国地方にかけての日本海側では、おおむね過去3時間で20cm以上、過去6時間で40cm前後の雪が降るようなときに発表されます。この情報を参考にして、車の立ち往生に巻き込まれないようにしましょう。

 

気象予報士・防災士 檜山 靖洋(ひやま やすひろ)

1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。