きくちのまんま新聞

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えごま油用種子の収穫 菊池えごま生産組合

JA菊池管内の農家らでつくる菊池えごま生産組合が栽培するエゴマ油用種子の収穫が10月下旬から11月上旬に行われました。大豆の収穫機を工夫した機械で一気に刈り取られ、生産者13人が460アールで栽培。2.5トンの収穫が見込まれています。

 

同組合の上村幸男組合長は「順調に生育し、粒も大きく、香りもいい。台風の影響もなく、収穫も順調にできた。いい油ができそうだ。多くの人に健康のために役立ててほしい」と笑顔を見せました。

 

収穫されたエゴマは、選別と乾燥を2回ほど繰り返し、より良い物だけが油に精製される。成分を変化させないよう、熱を発生しないコールドプレス製法で仕上げます。栽培にもこだわり、県独自の生産基準に基づいた「有作くん100」(熊本型特別栽培農産物)の認証も受けています。

 

土地の有効活用を目的に2015年に研究会を設立し、皆の健康と、地域の特産にしたいとの願いを込めてエゴマ油を製品化しました。JAの直売所や県内の大手デパートなどで販売しており、グリーンコープとの取引やネット販売も始めています。毎年約1万本の「きくちえごま油」(45グラム入り、1836円)を製造。熊本大学薬学部と連携し、エゴマの持つ動脈硬化予防に効果的なαリノレン酸についての研究も進めています。