ほっと一息

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2024.08.05

元気に一歩! ウオーキング ストレッチでけが予防

JA広報通信2010年8月号

指導・監修 日本体育大学運動方法体操研究室教授●荒木達雄

 

 暑い夏もようやく終わり。少しずつ秋の足音も聞こえてくるようになります。気温が下がってくると、またウオーキングが楽しくなる季節の到来です。

 といって「夏は暑くてウオーキングを控えていたから」と、涼しくなった途端、頑張り過ぎるのは禁物。けがをしてはウオーキングの楽しさも半減です。けがを防ぐには、無理をせず少しずつ距離や時間を伸ばすことが大切ですが、ウオーミングアップ(準備運動)とクーリングダウン(整理運動)を取り入れると、体がスムーズに動き、疲労もたまりにくくなります。

 準備運動はストレッチがおすすめです。体の力を抜きリラックスしてから、ゆっくりと筋肉を伸ばしていきます。何回か行うことで筋肉の柔軟性が高まり、けがをしにくくなります。注意しなければならないのは、力を入れ過ぎて、筋肉を痛めてしまうこと。深呼吸をして息を吐きながら行うと、余計な力が抜け気持ち良くできます。

 ウオーキングをする前のストレッチは、脚の筋肉を重点的に伸ばしてください。ここで身近にある道具が役立ちます。例えば農作業後なら作業台やいすなどが便利です。イラストのように脚を台に載せて、ゆっくり筋肉を伸ばします。

 ストレッチはウオーキングの間でも取り入れてみましょう。休憩のときに少し行うだけでも、体がぐんと軽くなり、けがをしにくくなると思います。