組合長からのメッセージ

組合長からのメッセージ

こんにちは東です 組合長メッセージvol.4

役員研修を終えて

 

役員研修で12月上旬、北海道のJA士幌町、ホクレンを視察してきました。北海道には1年分の運転資金を借りることができる「クミカン」という仕組みがあるそうですが、JA士幌町はそれを利用せず、貯金の範囲内で営農を行うという先人たちの精神が受け継がれていました。その考えの延長にJAへの出資金の限度額を2億円まで引き上げ、出資金の範囲内で融資を行っています。そのことにより、不良債権が発生しない仕組みを作り上げていました。全国のJAでできることではありませんが、JA士幌町の先人たちの開拓精神に感銘いたしました。また、農家の退職金制度については、経営移譲もしくは廃業するときに自営業であっても退職金が受け取れる仕組みがあり、その内容を深堀してみたいと思うものでした。

ホクレンでは、「くるるの社」の農村レストランと直売所を視察しました。市街化調整区域で規制がある中、食育を組み入れ、飲食店等の食品販売を展開しており、とても参考になりました。当JA「まんまキッチン」の運営にも参考になるものがありました。

 

※クミカン:「組合員勘定(かんじょう)制度」の略で、北海道の農協が独自に確立した農・生活資金供給システム。営農前に年間の収支計画である「営農計画書」を農家が作成し、それをもとに年間の運転資金上限額が決定され、その範囲内で営農・生活資金が総合口座から貸し付けされ、年末に生産する方式。

 

                    代表理事組合長 東哲哉