きくちのまんま新聞

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バイオ竹炭づくり実演会開催 菊池農業高校

熊本県立菊池農業高校農業科は2月8日、同校の農場で「バイオ竹炭づくり」の実演会を行いました。同校のSDGs研究班は、2020年から竹林問題に取り組んでおり、竹廃材をチップにしたコンポストや、竹炭を活用した堆肥作りなど活動を広げています。実演会には竹林整備や環境問題に関心を持つ近隣の住民ら十数人が参加しました。

 

 実演会では、底に穴が開いたすり鉢状の無煙炭化器2基を使い、廃材となった竹を使って炭を作りました。農業科実習講師の髙橋秀也さんが勢いよく燃える竹の様子を見ながら、竹の追加や火を消すタイミングなどを指導。髙橋さんは「燃やしすぎると灰になってしまう。消すタイミングが大事」と話しました。炭になった竹を地面に広げて、よく水を掛けて竹炭が完成。2時間程度で20キロ程の竹炭が出来上がりました。

 

 菊池市で菊づくりのグループを作っている参加者は「土壌改良にとてもいい竹炭ができた。これから土づくりをするので使ってみたい」と話しました。また、地域の放置竹林問題を解決したいと参加した菊池市内の60代の女性は「実際に見て炭の作り方もよく分かった。竹の伐採の話なども聞けて良かった。地域でも紹介したい」と話しました。

 

 同校で同班を担当する岩坂大輔教諭は「生徒らも熱心に取り組み、地域の環境を考えている。活動を通して地域の方にも竹林整備や環境について関心を持ってもらい、考えるきっかけになればうれいしい」と話しました。

 

 「バイオ竹炭づくり」の見学、実演会は3月21日にも開催予定。場所は菊池農業高校農業科農場。時間はいずれも午前9時半から午後3時まで。雨天中止。お問い合わせは菊池農業高校(電)0968(38)2621(担当岩坂)まで。