花純 – Kasumi –

花純 – Kasumi –

カスミソウ酵母を使った日本酒

日本初となる「カスミソウ酵母」を使った日本酒『花純(かすみ)』が誕生!

 

 

JA菊池が東京農業大学と連携して管内産の宿根カスミソウから酵母を採取することに成功し、原料となる米や水の選定を進め準備をしてきました。

「オンリーワンの日本酒に結実させたい」と、米・水も地元産にこだわり、米は「菊池産ヒノヒカリ」、水は熊本名水百選にも選ばれた地元の七城「前川湧水」の水を使用しています。

 

1月に精米、2月上旬に麹づくりが始まり、酒造りを依頼する酒造会社亀萬酒造に2月14日、待望の「カスミソウ酵母」が到着。16日に日本酒造りの土台となる「酒母(しゅぼ)」づくりを行い、本仕込みをしました。

 

こだわりの酵母

日本初!「菊池オリジナル カスミソウ酵母」
昭和四十七年、日本で初めてのカスミソウが栽培されたのが菊池です。手探り状態で始まった栽培でしたが、昭和五十年代後半には「カスミソウなら菊池」と言われるまでになり、日本一のカスミソウと一世を風靡。全国初のカスミソウサミットも菊池で開催されました。
昭和六十一年には天皇陛下への献上、六十三年には日本農業賞を受賞。平成の時代には多くの産地ができましたが、トップ産地として品質を重視して、高品質商品として全国に発送しています。

『花純(かすみ)』誕生秘話

カスミソウの花言葉に「感謝」「清らかな心」などがあります。お礼の気持ちや清潔な心を表し、真っ白な花の純粋さから生まれた言葉です。
JA菊池は農畜産物での地域の活性化をテーマに、平成三十年に東京農大との包括連携協定を結びました。歴史あるカスミソウから商品化ができないかと相談したのが「カスミソウ酵母」の採取でした。諦めかけた二年半を過ぎた春、採取に成功。初めての試みに多くの方の想いが重なり、このたび完成したのが菊池オリジナルの「カスミソウ酵母」使用の日本酒『花純』です。
香り高く、フルーティーな味わいに仕上がりました。
どうぞご愛飲いただければと思います。

こだわりの米「菊池の米」

日本穀物検定協会の食味ランキング最高位の「特A」を獲得する米、菊池産「ヒノヒカリ」を100%使用しています。
菊池は江戸時代から米どころとして知られ「肥後・菊池米」として、将軍家・皇室にも献上されたお米です。阿蘇山の恵みが自然豊かな森林をつくり、菊池水源の清い水となり、菊池地域の湧水として噴出する水で育まれた米なのです。
甘味・香り・食感がそろったおいしいお米です。

こだわりの水「菊池の水」

熊本県の名水百選に選ばれる『前川水源』の湧水を使用しています。
菊池には十数ヵ所の湧水地があり、日本酒造りに詳しい東京農業大学の穂坂賢教授と亀萬酒造杜氏の竹田瑠典さんに、湧水地に出向いていただき試飲をして、カスミソウ酵母に適した水を選定しています。
前川湧水は地元の方はもちろん、県外からも多くの方が汲みに来られています。農畜産物にも欠かせない水であり、特においしい菊池米の源ともなっている水です。

JA菊池「宿根カスミソウ」の歴史

1972年(S47) 日本で最初に宿根カスミソウが菊池で作付けが始まる
1986年(S61) 天皇陛下へカスミソウを献上
1988年(S63) 日本農業賞銀賞受賞
日本農業賞は、NHKとJA全中、JA都道府県中央会が主催して、日本農業の確立を目指し、意欲的に経営や技術の改革にとりくみ、地域社会の発展にも貢献している農業者と営農集団を表彰しています。
1990年(H2) 菊池郡市の小学校35校、426クラスへカスミソウ寄贈
JA菊池青壮年部花卉研究会より10年間ほど続き、寄贈されました。
2002年(H14) 初めての全国カスミソウサミットを菊池で開催
参加者770人
2019年(H31) カスミソウ酵母採取依頼
カスミソウの日本酒づくりをつくりたい思いから、2018年(平成30年)に包括連携協定を結んでいる東京農業大学に依頼しました。
2021年(R3) カスミソウ酵母分離・JA菊池日本酒愛好会を結成
2年半の月日を経て分離に成功!
JA職員20~60代の幅広い年代36人(女性14人、男性22人)が入会
2022年(R4) 日本酒の仕込み開始
水は前川湧水、米はヒノヒカリを使い、JA菊池管内のモノを使用し、できるだけ「Made by 菊池」にこだわりました。

 

このようにして、カスミソウが農産物のひとつの柱として菊池の地にしっかりと根を張り、熟考してきた結果、日本酒づくりへと繋がったのです。

 

 

販売店舗

 

    令和4年度(1年目)花純を飲んでいただいた方からは「飲みやすい」「フルーティーな香り」「いくらでも飲める」「すっきりしている」「今までにない日本酒」「白ワインを飲んでいるような感じ」「うまい!!」このような感想を頂いております♥

    ご愛飲していただいた皆様、ありがとうございました!

    今年も限定販売検討中です♪

    カスミソウ酵母を使った日本酒「花純」 仕上がり上々

    JA菊池が日本初となる「カスミソウ酵母」を使った日本酒「花純」が今年も仕上がりました。2年目の販売で、今後は4月中旬に瓶詰めし、下旬には限定2400本を発売する予定です。瓶詰め前の仕上がり具合いを確認するため「花純」造りを担当する営農部営農企画課の松本賢一郎課長ら関係職員が3月29日、津奈木町の亀萬酒造(資)の酒蔵を視察しました。

     

     同社の竹田珠一代表は「慣れないカスミソウ酵母の使用に神経を注いだ。昨年より発酵力が強く、泡の処理が大変だった。一年目の経験を活かし、よりおいしいお酒になった」と嬉しそうに話しました。

     

    松本課長は、カスミソウ酵母の日本酒が製造されるタンクをのぞき、発酵のようすや香りなどを体感。竹田代表と販売に向け、念入りに打ち合わせた。「昨年は販売して3か月で完売した。さわやかですっきりした味わいが好評で、楽しみにしている人が多い。2年目もいいお酒を造ってくれて感謝しかない」と笑顔を見せました。

     

     酵母は、菊池市で栽培されたカスミソウから全国で初めて採取した、日本酒に合う「菊池オリジナルのカスミソウ酵母」、米は「菊池産ヒノヒカリ」、水は熊本名水百選にも選ばれた地元の「前川湧水」を使っています。

     

     

     

    カスミソウの日本酒づくりについてのお問い合わせ

    営農部営農企画課
    TEL.0968-23-3205