ほっと一息

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2020.11.21

季節の室礼(しつらい) 冬至

和文化講師●滝井ひかる

 

 毎年12月22日前後は冬至。1年のうちで最も昼が短く夜が長い日です。冬至からだんだん日が長くなるので「一陽来復」といって、新しい年の節目と考えられてきました。

 冬至にカボチャ(南瓜・南京)をいただくと、風邪をひかないといわれています。保存が利くカボチャは、昔から冬の重要なビタミン源でした。魔よけの意味を持つ赤い小豆がゆをいただく風習もあります。カボチャと小豆を「めいめい、おいおい」一緒に炊いた「いとこ煮」も冬至の行事食です。

 ゆず湯は、こどもの日のしょうぶ湯と同じく香り高い湯につかり、季節の変わり目に邪気をはらう風習です。

 小さい子どものいる家庭では、この時期クリスマスツリーやアドベントカレンダーを飾ることが多いと思います。25日を過ぎると街は一晩でお正月のディスプレーに切り替わります。お正月飾りは28日までに、または30日に飾りましょう。29日に飾るのは「苦飾り」といって縁起が悪いとされています。31日に慌てて飾るのも「一夜飾り」といって神様に失礼です。

 今年の冬至は12月21日を前に、形の良いカボチャとユズを飾りましょう。クリスマスが終わり、モダンなしめ飾りのリースと来年の干支(えと)を飾れば、もうすぐお正月です。