ほっと一息

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2020.11.20

トラブル回避の基礎知識  まつ毛美容液のトラブルにご注意!

国民生活センター相談情報部●上野純子

 

 まつ毛美容液で目やまぶたに異常が現れたという相談が急増しています。
【事例】スマートフォンで「まつ毛を長く濃くする」「まつ毛の発毛を促す」という広告が表示されたので興味を持ち、リンク先の通販サイトにアクセスした。医薬部外品である頭髪用育毛剤を配合した「まつげ用美容液」と記載されていたので、効果があると思い注文した。後日、届いた商品を使用説明書に従い1日1回、目の際とまつ毛に塗布して使用していたところ、目が充血し、まぶたがかゆくなって腫れた。しかもまつ毛は濃くなるどころか抜けてしまった。どうすればいいか。

 医薬部外品として承認を受けた育毛剤は、頭髪の脱毛防止と育毛を目的としており、まつ毛への適用は承認されていません。専門家によれば、目の周りの皮膚は薄く、物質が経皮吸収される率が最も高い部位であることから、皮脂分泌が多い頭皮への使用を目的に作られた育毛剤をまつ毛に使用することで、まつ毛の周囲の皮膚がトラブルを起こす可能性が高くなるとのことです。

 

 2020年6月時点で医薬部外品として承認されたまつ毛美容液はありません※。一方、化粧品として販売されているまつ毛美容液については、医薬品医療機器等法における広告規制基準である「医薬品等適正広告基準」に照らし、「まつ毛の発毛を促す」などの育毛効果をうたうことは認められていません。

 

 まつ毛美容液を使用して、まぶたにかゆみや腫れなどが生じた場合には直ちに使用をやめ、皮膚科を受診しましょう。目に入った場合には、すぐに水で洗い流し、痛みや違和感があれば、眼科を受診しましょう。化粧品などはもともと誰の肌にも合うとは限りませんが、特にまつ毛美容液の購入はくれぐれも慎重にしてください。

※国民生活センター発行『2021年版 くらしの豆知識』