ほっと一息

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2023.07.15

日本の「農」と「食」を学ぶ 発芽に必要な3要素

JA広報通信2023年7月号

●日本農業検定事務局

 発芽とは、種子から根や芽が種皮を破って外に出てくることをいい、地表に子葉が出てきた状態は出芽といいます。種子が発芽するには水・空気(酸素)・温度(適温)が必要です。これを発芽の3要素(3条件)といい、三つのうちどれが欠けていても発芽しません。

問題 発芽適温と生育適温についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

(1)多くの野菜の発芽適温は20~25度であるがレタスやホウレンソウは15~20度、キュウリやカボチャは25~30度が発芽適温である。
(2)発芽適温は、同じ野菜であれば品種による差はない。
(3)生育適温が15~20度と低く、露地栽培でも冬越しできて、寒さに強い野菜にはキャベツやネギなどがある。
(4)生育温度が23~27度と高い温度を好む野菜には、主に春から夏の時期に栽培するナスやピーマンなどの果菜類やサトイモなどの芋類がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(2)です。

解説:多くの野菜は発芽適温が20~25度の範囲ですが、レタスやホウレンソウのように20度以下の冷涼な気候を好む野菜、トマトやキュウリのように30度までの高温を発芽適温とする野菜もあります。また、適温の幅にも差があります。
 同じ種類の野菜でも品種によって発芽適温が異なる場合もあるので、市販されている種子の袋に書かれている発芽適温・播種(はしゅ)時期を確認することが大切です。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(67ページ)より


表 各野菜の発芽適温(度)

 

 


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