ほっと一息

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2023.07.04

シニアのためのネットリテラシー講座 SNSで多くの人に投稿を見てもらうこつ

JA広報通信2023年6月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 SNS(会員制交流サイト)での投稿は、友達や知人に伝えるためだけでなく、不特定多数の人たちに情報を広く知ってもらうためにも活用できます。多くの人に投稿を見てもらうメリットとこつをご紹介します。

投稿を多くの人に見てもらおう

 LINEのメッセージは送った相手しか見られないものです。しかし、SNSによっては情報を広めるために使えるものがあります。例えばツイッターやインスタグラム、ユーチューブ、ティックトック、フェイスブックなどは、投稿を多くの人に見てもらうこともできます。これまで友達ではなかった同じ趣味の人とつながれたり、自分の作品を認めてもらえる可能性もあります。自分がやっているお店や商品の宣伝をすれば、販売などにつなげることもできます。交友関係を広げたり、自分の存在を知ってもらえたり、宣伝などにも使ったりすることができるので、うまく活用してみましょう。

全体公開とハッシュタグ

 多くの人に見てもらいたい投稿は、投稿範囲を制限せず「全体公開」にしたり、ハッシュタグ(#)を付けたりして投稿しましょう。他の人から検索されて、投稿を見つけてもらいやすくなるはずです。
 ハッシュタグは、自分の投稿に関連するものを探して付けるといいでしょう。例えばカメラが趣味なら、「#写真好きな人とつながりたい」「#写真撮ってる人とつながりたい」「#写真好き」「#写真初心者」「#フィルム写真」「#猫写真」などから合ったものを複数付けてみると良いでしょう。
 同じハッシュタグを付けている人をフォローしたり、気に入った投稿に「いいね」やコメントをすること、フォローし合うことで交友関係も広がるでしょう。人の投稿をシェアすることで自分の投稿もシェアしてもらいやすくなるので、ぜひ試してみてくださいね。

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト  高橋 暁子(たかはし あきこ)

SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。