ほっと一息

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2023.06.21

子どもと 食べたい! 夏のパワー食材図鑑

JA広報通信2023年6月号

イラスト:ゆきたけし

 

成長期の子どもにすくすく育ってもらうには栄養バランスが大切です。
暑い夏を乗り切る栄養素をたっぷり含む食材と、おいしい食べ方をご紹介します。

 

干しエビ

カルシウムが豊富。丸ごと食べて

 子どもの成長期に必要不可欠なカルシウム。牛乳にも劣らずカルシウムの多い食材が干しエビです。炊き込みご飯やお好み焼き、チャーハンやスープ、パスタに。入れるだけでも風味が出ます。夏休みにも積極的に取りたいパワー食材です。

 

 

 

栄養バランスナンバーワン!

 卵は人の体に必要な栄養素が満遍なく含まれたスーパー食材です。特に、子どもに不足しがちなタンパク質、必須アミノ酸がバランス良く含まれています。朝の卵料理、いつものみそ汁に卵をプラスするなど、1日1個の卵で、夏休みの栄養バランスを整えましょう。

 

 

 

ヨーグルト

牛乳がさらにパワーアップ!

 牛乳を乳酸菌で発酵させて作るヨーグルト。牛乳に比べてタンパク質やカルシウムがより消化・吸収されやすくなっています。乳酸菌は腸内環境を整えてくれるので、免疫力を高め、便秘にも効きます。ナッツやきなこなど、食物繊維の含まれるものと合わせるとより効果的。果物と蜂蜜と合わせたスムージーは、見た目にも涼しくおいしくいただけます。

 

 

 

アサリ

鉄分豊富な万能食材

 夏休みのスポーツや勉強に集中したい子どもたち。脳の発達に必要な鉄分が多く含まれ、子どもも食べやすいのがアサリです。和食に中華に洋食と、いつでも活躍してくれます。砂抜き後に冷凍しておくとそのまま使えるので、湯豆腐に足す、スープに加えるなど小まめに利用できて便利です。

 

 

 

豚肉

ビタミンB1で元気いっぱい

 スポーツなど、夏も毎日走り回り消費エネルギーの多い子どもたち! そのエネルギーを作るのに必要なのが豚肉に多く含まれるビタミンB1です。ビタミンB1の吸収を高めてくれるアリシンを含むタマネギ、ニンニク、ニラなどと組み合わせると効果がアップします。

 

 

 

サバ

DHAで記憶力アップ!?

 サバは脳の神経伝達機能を助け記憶力に良い影響を与えるDHA(ドコサヘキサエン酸)に加え、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富です。塩焼き、みそ煮もよいですが、においが苦手な子どもには、サバ缶を使ったトマト煮やみそ汁にすると、ずっと食べやすくなります。サバを食べて、夏休みの宿題にチャレンジしましょう!

 

 

 

キウイフルーツ

夏の味方! ビタミンCの王様

 キウイフルーツのビタミンC含有量はレモンの約2倍。夏は暑さや紫外線でビタミンCが不足しがちになります。ビタミンCは免疫力を高め、ストレス解消や疲労回復にも一役買ってくれます。グリーンキウイは食物繊維も多く、腸を元気にしてくれます。

 

 

みそ

発酵食品で風邪に負けない体をつくる

 発酵食品は腸内環境を整え免疫力を高めることが分かっています。その中でもみそは、必須アミノ酸も多く消化吸収率も高い優れもの。たくさん遊びたい夏休みにぜひ摂取したい食材です。みそ汁はもちろん、みそおにぎりや炒めもの、ドレッシングなど塩分の代わりに使うと味も栄養もアップします。

 

 

 

 

岡村 麻純 タレント


食育インストラクター
お茶の水女子大学食物科学講座卒業
大学では食育をテーマに研究
男女2児の母