ほっと一息
2023.06.15
私の食育日記 元気な子どもに タンパク質をしっかりと
JA広報通信2023年6月号
食育インストラクター●岡村麻純
わが家の子どもたちも小学生になりました。毎日走り回り元気いっぱいな小学生は、食べる量も大人顔負けです。実は、そんな運動大好きな小学生が不足しがちな栄養素として、一番に挙げられるのはタンパク質です。タンパク質は運動量によって摂取の推奨量が大きく変わる栄養素の一つで、スポーツをする子どもは意識的に摂取しなければ不足気味になってしまいます。
タンパク質はアミノ酸が集まってできた化合物ですが、このアミノ酸の中で、体内では生成できず食事から摂取しなければならないものを必須アミノ酸と呼びます。よく良質なタンパク質という言葉を耳にしますが、この良質とは必須アミノ酸がバランス良く含まれていることを表しています。必須アミノ酸が多く含まれる食品には卵、肉、魚が挙げられます。これらは動物性タンパク質ですが、同様に取りたいのが植物性タンパク質です。
植物性タンパク質は主に大豆製品に含まれますが、中でもわが家で大活躍しているのが、高野豆腐です。高野豆腐は必須アミノ酸をバランス良く含む上に、鉄分もカルシウムも多く子どもにぴったり。しかし、私は大好きですが、子どもたちは高野豆腐の煮物はあまり食べてくれません。そこで利用しているのが高野豆腐の粉末タイプです。この粉末タイプ、ハンバーグやつくねに混ぜたり、小麦粉の代わりに衣に使ったり、子どもたちが気付かないところにもたくさん利用できます。わが子のアレルギーがひどく、小麦粉を控えた際に使い始めた高野豆腐の粉末ですが、今では大切なタンパク質源として活躍してくれています。
子どもが必要なエネルギーのうち、おおよそ58%は糖質から、17%はタンパク質、残りを脂質から取るのが望ましいとされていますが、一般的に糖質、脂質からの割合が増えてしまいがちです。おなかをすかせたわが子が求める炭水化物だけでなく、タンパク質量も増やしていきたいと思います。