きくちのまんま新聞
2023.06.06
繁殖牛の放牧始まる JA菊池一貫繁殖牛部会の広域放牧利用組合
阿蘇市の牧野で放牧が始まっています。JA菊池一貫繁殖牛部会は5月15日、肉用繁殖牛(黒毛和牛)の2023年度第1陣となる24頭を放牧地に放しました。放牧数の目標は12月まで延べ300頭。部会員の生産者からなる広域放牧利用組合の組合員は12人。生産コストの削減と優良子牛生産で「地域内・経営内一貫生産」を目指します。
利用組合の古庄廣継組合長は「エサの高騰など、畜産情勢は厳しいが、牧野で新鮮な牧草を食べ、いい子牛を出産してほしい」と放たれた牛を見守っていました。
JA担当の古庄孝寛職員は「牛の状況や牧草の状況を見ながら、順次放牧を行っていく。事故が起きないようしっかり管理していきたい」と話しました。
放牧中は、ダニ熱や放牧地からの滑落事故がないよう、県家畜保健衛生所や地域振興局の協力を得て、3週間に一度検査を行います。
放牧は管内の肉牛生産基盤の強化が目的。肉用繁殖牛増頭を推進し、省力・低コスト飼養管理の目玉として2005年度から阿蘇市の木落牧野組合と連携して始めました。