ほっと一息

ほっと一息

2023.05.29

体を動かすためのヒント 手軽に体操 心に負担はかかっていませんか?

JA広報通信2023年5月号

日本体育大学准教授●伊藤由美子

 新年度を迎え、慌ただしい日々を過ごされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 生活・職場環境の変化に慣れるまでには時間を要するとともに、知らず知らずのうちに心に負担がかかっているかもしれません。例えば、体にだるさを感じる、思考力や集中力が低下するなどの症状はありませんか。ご自身の体の現状と向き合いながらその解消法を見いだしましょう。
 今回も、いすに座ったままできる脚部の運動を取り上げます。脚をより引き上げるために目印を置きながら運動に取り組んでみましょう。また、脚部の運動のみならず、巧緻性(こうちせい)※の運動も盛り込んでいますので、無理なくご自身のペースで実施してください。

※巧緻性とは、一般的に手先の器用さを意味します。また、巧緻性は体力の構成要素の一つとされており、体を器用に巧みに動かす能力のことを指します。

レッツ、トライ! 脚を上げる運動(前後)+手のパーチョキ運動  目印(紙を三角柱状に折ったものなど)を準備して挑戦してみましょう!

(1)足元に目印を置いてください。いすに座って準備をします。

(2)片脚を少し引き上げて、目印よりも前方に脚を出します。同時に、手のひらを広げます(パー)。

(3)元の姿勢に戻ります。同時に、手は「チョキ」のポーズを取ります。

(4)反対側も同様に行います。もう片方の脚を少し引き上げて、目印よりも前方に出します。同時に、手のひらを広げます(パー)。

(5)元の姿勢に戻ります。同時に、手は「チョキ」のポーズを取ります。

 

日本体育大学 准教授 伊藤 由美子(いとうゆみこ)


千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。(公財)日本体操協会一般体操委員会委員長。体操や健康に関する情報をお届けします!