きくちのまんま新聞

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自己改革奮戦記 堆肥入りの複合肥料で農家を支援 コンソーシアム方式で開発

JA菊池は資材や肥料の高騰が続く中、畜産地帯である管内の畜産排泄物が有効活用され、肥料のコストダウンにつながればと、コンソーシアム方式で「堆肥入り複合肥料」の検討会や試験を進めてきました。

 九州沖縄農業研究センター、熊本県、JA全農、JA熊本経済連、肥料メーカー片倉コープアグリ(株)と、ゴボウ、ニンジン、スイカ、カスミソウ、米、麦などで、慣行区と試験区での比較栽培を行いました。

 

 肥料はペレット状と粒状で、肥料散布機械のライムソワーやブロードキャスターで散布できる形状となっています。対象品目は試験の他にアスパラガス、メロン、茶、露地ショウガなどにも広げていきます。

 

 「堆肥入り複合肥料」が完成し、同JA農業情報センターで4月6日、肥料のお披露目会を開き、慣行と比べ施肥コストを約10%削減でき、環境保全型農業にもつながることなどを説明しました。

化学肥料の削減と菊池地域管内の堆肥を活用した肥料で、名称を「エコぷらす」と発表。作物や土壌の条件により選べるよう、配合を変えた4種類を開発。同JA資材店舗での先行販売を始めました。

 

 ペレット堆肥製造には期間を要するため、コンソーシアムで乾燥時間短縮のための技術開発も進めています。

農林水産省では「みどりの食料システム戦略」を策定し、化学肥料や化学農薬の使用量低減を図りながら農業の生産力向上と持続性の両立を示しています。