ほっと一息

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2023.05.07

お天気カレンダー 街路樹に守られ癒やされ

JA広報通信2023年4月号

気象予報士●檜山靖洋

 5月の連休の頃になると、学校の運動会やスポーツ観戦、屋外のレジャーなどで、思わぬ日焼けをしてしまうことがあります。まだ真夏ほど蒸し暑くないため油断しがちですが、5月の日差しの強さは、真夏と同じくらいで、紫外線も十分強いです。外を歩くときは日陰を選びたいですね。
 ケヤキやイチョウなどの街路樹の葉は、春からどんどん大きくなり、日差しを遮るようになってきました。冬には地面全面に日が当たっていた歩道も、この時期は大部分が日陰になっています。街路樹の葉が日傘の役割をして、紫外線から守ってくれています。
 また、樹木が出すフィトンチッドという良い香りの物質により、ストレスが軽くなる効果もあります。この時期は湿度がまだ低いため、日差しを避ければ、とてもすがすがしい空気が味わえます。街路樹が並ぶ通りを歩くのが気持ちのいい季節です。

 

 

気象予報士・防災士 檜山 靖洋(ひやま やすひろ)

1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。