ほっと一息
2023.05.03
体を動かすためのヒント 手軽に体操 歩き方に変化を感じることはありませんか?
JA広報通信2023年4月号
日本体育大学准教授●伊藤由美子
春の陽気に誘われて、のんびりと散歩に出かけてみたい今日この頃です。
さて、加齢とともにご自身の歩き方に変化を感じることはありませんか? 例えば、歩行のスピードが落ちたり、歩幅が狭くなったり、日常生活の中でつまずきやすくなったりするなどの変化が挙げられます。下半身(脚部)の筋力が衰えると、動くことがおっくうになりますよね。それゆえ、外出意欲や外出機会が減少し、他者との交流機会の減少にもつながるでしょう。また、普段の生活でつまずきやすくなる原因には、筋力の衰えの他、バランス能力の低下も認められています。
今回は、いすに座ったままでできる脚部の運動を取り上げます。身近にある物を利用して、ご自身の脚をより引き上げるための目印を作って運動に取り組んでみましょう。
レッツ、トライ! 脚を上げる運動 目印となる道具(紙を三角柱状に折ったものなど)を準備して挑戦してみましょう!
(1)いすに座って準備をします。足元に目印を置いてください。
(2)片脚を引き上げて目印をまたぎます。
(3)もう片方の脚を引き上げて 両脚をそろえます。
(4)片脚を引き上げて目印をまたぎます。
(5)もう片方の脚を引き上げて 両脚をそろえます。
日本体育大学 准教授 伊藤 由美子(いとうゆみこ)
千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。(公財)日本体操協会一般体操委員会委員長。体操や健康に関する情報をお届けします!