ほっと一息

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2023.04.26

日本の「農」と「食」を学ぶ カボチャ

JA広報通信2023年4月号

●日本農業検定事務局

 

 カボチャは、果菜類・ウリ科の野菜で、日本の主な産地として北海道・鹿児島県・茨城県があります。5月ごろに定植し7月から8月に収穫期を迎えます。カボチャは土壌を選ばず栽培ができるため、連作もできます。

問題 カボチャについての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。

(1)カボチャは大きく分けると「日本カボチャ」「西洋カボチャ」「ペポカボチャ」の3種類がある。
(2)定植をする場所に直径40cm、高さ20cm程度の土を盛り上げた「くら」を作ることで、地温を上げたり過湿を防ぐ効果がある。
(3)人工授粉を行う場合は、夕方、日差しが落ちてから行うと花粉が傷まず成功しやすい。
(4)収穫した果実は、風通しの良い日陰に2週間以上置いておくと、果肉の糖度が上がる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答:正解は(3)です。

解説:確実に結実させるため、人の手によって授粉させます。カボチャの花は雄花と雌花に分かれているので、雄花の雄しべを取り、雌花の雌しべに花粉を満遍なくなすり付けます。花粉の寿命が短いので、花が咲いた日の朝9時ごろまでに行うようにしましょう。
 開花後40~50日で果実が十分な大きさになり、へたの部分が茶色っぽく縦にひび割れし、コルク化したら収穫期です。収穫後、風通しの良い日陰に2週間以上置いておくと、果肉の糖度が上がります。へたの切り口がふさがり乾燥すると食べ頃になります。風通しの良い日陰で、1~2カ月は保存が可能です。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(110ページ)より

図 カボチャの人工授粉

 

 


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