ほっと一息
2023.04.14
シニアのためのネットリテラシー講座 SNSで安全に知り合いを増やすこつ
JA広報通信2023年3月号
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子
同じ趣味の友人が周囲に見つからなかったり、仕事以外の知り合いがいないと感じた経験がある人もいるのではないでしょうか。親しくなれる友人を見つけるために、SNS(会員制交流サイト)を使うことができます。SNSを通じて安全に知り合いを増やすこつをご紹介します。
ハッシュタグ(#)検索で趣味仲間を増やそう
ツイッターやインスタグラムなどで、自分の趣味に関するハッシュタグ検索をしてみましょう。例えば、写真が趣味なら、「#カメラ好きな人とつながりたい」「#写真好きな人とつながりたい」などのハッシュタグで検索し、表示された投稿から気になったものを見てみましょう。
そうした投稿には、「#関西カメラ部」「#カメラ女子」など多くのハッシュタグが付いています。自分が該当するハッシュタグを探すことで、共通点がある仲間が見つけられます。
気になった投稿にはコメントを付けたり、投稿者をフォローしてみましょう。相手と相互フォローになれば、交流が広がっていくはずです。情報交換などもできるでしょう。
会う場合は「日中、人が多い場所で、複数人で」を心がける
フェイスブックや大人が多く参加するSNSなどで、趣味のグループに参加するのもいいでしょう。参加者同士が直接会う「オフ会」などのイベントが行われることもあり、参加すると交流が広がるはずです。
しかし残念ながら、SNSを通じて出会った人から国際ロマンス詐欺などの詐欺被害、宗教勧誘などに遭う人は少なくありません。まずネット上で交流して、相手の人となりを見極めることが大切です。また、ネット上ではいい人でも素性や本心などを偽っている場合もあります。相手に個人情報は渡し過ぎないことが大切です。万一、実際に会う場合も、日中、人が多い場所で、必ず複数人で会ったり、友人に付いてきてもらったりするようにしましょう。
成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)
SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK「あさイチ」「クローズアップ現代」などテレビ出演多数。SNS関連の著書は20冊以上。