ほっと一息

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2023.04.06

永山久夫の健康万歳! 納豆ののり巻きで100歳へGO!

JA広報通信2023年3月号

食文化史研究家・日本の長寿食研究家●永山久夫

 

 

■ 日本へ行って長寿食

 日本の観光のシンボルといえば富士山。そしてもう一つのシンボルが日本の長寿食。今や「日本へ行って、長寿食を食べて長生きしましょう」の時代なのです。
 いやー、面白い時代になってきました。
 これから毎号、長寿食をご紹介していきます。人生100歳ももうすぐ。一緒に大笑いしながらどんどん長生きいたしましょう。
 1回目の長寿食は「納豆ののり巻き」で、長寿はもちろん脳の活性化にも大変役に立ちます。花見や野遊びのお弁当にもぴったり。
 長生き時代を面白く過ごすために欠かせないのが頭の若々しい発想力。頭の回転力もアップさせるための脳のエネルギー源であるブドウ糖は、ご飯などの炭水化物が分解されて作られます。
 炭水化物を分解してブドウ糖にするために欠かせないのが、ビタミンB1です。納豆にものりにもビタミンB1がたっぷり。従ってのり巻きを食べると、ご飯から炭水化物、そして分解して頭脳力をアップさせるブドウ糖にするビタミンB1も豊富に取れます。

 

■ 年を取ってもバリバリ働く

 年を取ってもバリバリ仕事を続けて豊かな生活を楽しむ時代になっています。
 高齢になっても、働く能力のある人がどんどん求められる時代にぴったりなのが納豆ののり巻きといっていいでしょう。
 納豆は素晴らしい。体の若さを保つアミノ酸が多く、頭の老化を防ぐレシチンもたっぷり。のりには幸せホルモンのセロトニンの原料となる必須アミノ酸のトリプトファンが多い。さあさあ納豆ののり巻きで長生きGO GO!といきましょう。

 

 

食文化史研究家・日本の長寿食研究家 永山 久夫(ながやま ひさお)

1934年福島県生まれ。食文化研究所、綜合長寿食研究所所長。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究者でもあり、長寿村の食生活を長年にわたり調査している。