ほっと一息

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2023.01.20

高齢者と健やか食生活 食事バランスガイドについて

JA広報通信1月号

管理栄養士●佐久間真理子

 

 厚生労働省と農林水産省は2005(平成17)年6月、合同で「食事バランスガイド」を作成しました。一般の人々が栄養教室などに行って学習しなくても、手軽に栄養バランスの良い食事ができることを目指したものです。

 調理をしない人はいても、食事をしない人はいません。そのため、誰でも理解できる料理で表現しており、外食の多い人でも活用できるようになっています。

 食事バランスガイドは、こまのようなイラストで、健康づくりの観点から1日に「何を」「どれだけ」食べたら良いかを分かりやすく示しています。こまの上から主食、副菜、主菜、果物・乳製品と、多く摂取する調理品から順番に記しています。

 こまの軸は水を表し(水なしでは人は生きられません)、軸の周りを人が走っているのは運動の大切さを、こまを回すひもは、菓子・嗜好(しこう)飲料を表しており、生活に潤いと楽しみの大切さを表現しています。

 人間にとって健康増進、疾病予防のための適正な食事とは、健康に良いといわれる特定の食べ物を偏って摂取するのではなく、さまざまな食べ物を組み合わせて、バランス良く摂取することです。

 この食事バランスガイドは、健康な方々の健康づくりを目的に作られたものです。糖尿病、高血圧などで病院または管理栄養士から食事指導を受けている方は、その指導に従ってください。