ほっと一息

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2022.12.24

体を動かすためのヒント 手軽に体操 人生100年時代を健康に過ごすために

JA広報通信12月号

日本体育大学准教授●伊藤由美子

 

 人生100年時代! わが国の高齢化は、世界に類を見ないスピードで進んでおり、2030年ごろには3人に1人が65歳以上になると試算されています。このような状況を見据えて、現在、自治体をはじめ各種機関や組織で高齢者の健康づくりを支援するための取り組みが行われています。

 われわれの体は加齢とともに運動諸機能に変化が起こります。例えば、心肺機能の低下や下肢筋力の低下、関節可動域の狭小化、骨密度の低下、平衡機能の低下などが挙げられます。また、身体的側面のみならず、精神的側面においても不安感や孤独感などが表れてくることも特徴の一つとして挙げられています。

 「健康のために運動しよう!」と思っても継続して取り組むことは難しい……と感じることはありませんか? 運動を習慣化するためには、無理なく手軽にできることや、楽しさ、高揚感、達成感などが感じられるようなプログラムが必要です。他者とコミュニケーションを図りながら楽しく運動しましょう。

7つの部位を使った体操プログラム「The Taiso(ザ・タイソウ)」はコチラ

 

レッツ、トライ!  ペアで運動(手拍子~手のひらタッチ)

まず、向かい合わせになります。
次に、タイミングを合わせながら手拍子を8回行います。その後、手のひらを8回タッチし合います。
再度、タイミングを合わせながら手拍子を8回行います。最後に、先ほどと同様に手のひらを8回タッチし合います。
※お互いにタイミングを合わせながらリズミカルに実践しましょう。

 

 

 

日本体育大学准教授 伊藤 由美子(いとうゆみこ)


千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。(公財)日本体操協会一般体操委員会委員長。体操や健康に関する情報をお届けします!