ほっと一息

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2022.12.05

シニアのためのネットリテラシー講座 SNSの詐欺被害。大人が気を付けたいこと

JA広報通信11月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 

 

 

 

 国民生活センターに寄せられるSNS(会員制交流サイト)絡みの消費トラブル相談は、増加傾向にあります。特に50歳以上からの相談は、2010年度から19年度にかけて30倍以上と大きく増加しています。相談内容は主に、SNS上の広告がきっかけとなるトラブル、SNS上で知り合った相手からの誘いがきっかけとなるトラブル、SNS上で知り合った相手との個人間取引のトラブルの3種類があります。

 

◎SNS絡みで起きる被害に注意

 SNS上の広告がきっかけとなるトラブルは多いです。SNSで広告を見て1回だけのつもりで注文したが、定期購入となっていて解約できないといったトラブルです。SNSの広告には問題があるものが混じっていることがあるのでうのみにせず、契約の際には必ず解約の条件なども含めて確認しましょう。
 SNS上で知り合った相手からの誘いがきっかけとなるトラブルも増えています。SNSやマッチングアプリで知り合った女性とやりとりし、数百万円費やしたが会えないなどの被害が目立ちます。「国際ロマンス詐欺」という、外国人を自称し、恋愛感情を利用して金銭をだまし取る詐欺も増えており、被害額が高額になる傾向にあります。会う前に結婚やお金の話を出してくる相手は疑うべきでしょう。
 「チケットを譲る」という書き込みを見て支払ったが、チケットが届かないなどの、SNS上で知り合った相手との個人間取引のトラブルにも注意してください。

◎困ったときには早めの相談が大切

 困ったときや悩んだときには、1人で抱え込まずに相談しましょう。家族や友人など、いざというときに相談できるようにLINEなどでつながっておくと安心です。消費関係のトラブルは、消費生活センター(電話・188)などに相談しましょう。早ければ早いほど対処できる可能性が高くなるので、心配なことはぜひ相談してください。

 

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)


SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などテレビ出演多数。SNS関連の著作は20冊以上。