ほっと一息
2022.11.22
マナーを知っておいしくいただきます! 和食の食べ方教室
JA広報通信11月号
監修:和文化講師 滝井ひかる イラスト:出口由加子
おいしく食べるための決まりごとを覚えて、みんなで和食を楽しみましょう!
1時間目 おいしい食事は正しい姿勢から
姿勢が良いとご飯をおいしくいっぱい食べられますよ。正座して食べるときも同じようにします。
1
背筋をぴんと伸ばして、おへそが真っすぐ前を向くように座ります
2
いすの背もたれに寄りかからず、自分のお尻でしっかり座りましょう
3
テーブルと自分のおなかの間は、にぎりこぶし1つ分くらい空けます
4
足を組んだり、肘を付いたりしないで座るとかっこいいですよ!
2時間目 お箸の正しい持ち方をチェック!
お箸の正しい持ち方ができるようになると、ご飯をきれいにおいしく食べられますよ。
左利きの人は、右手と左手を入れ替えてチャレンジしてみましょう
4拍子でリズム良く♪お箸の取り方
1 右手で箸の真ん中あたりを上から持ち上げます。
2 左手で下から支えます。
3 右手を箸の上の方まですべらせます。
4 右手でしっかり持ったら左手を外します。
鉛筆と同じ!お箸の持ち方
1 上の箸を鉛筆のように持って、中指の第1関節にのせます。
2 下の箸を親指の下に入れて、薬指の第1関節で支えます。
3 下の箸は動かさずに、上の箸を動かして食べ物をはさみます。
取るときと逆の順番で お箸の置き方
左手で下から支えたら、右手を下から上へすべらせて持ち、左手を外して、箸置きの上に置きます。
3時間目 きれいに並べておいしくいただきます!
和食は、ご飯とみそ汁、おかず(主菜・副菜)を二つまたは三つ並べた一汁二菜や一汁三菜が基本。食器はおうちでも給食でも同じように並べます。
左利きのため、これでは食べにくいなと感じたときは、ご飯茶わんとみそ汁わんなど、左右を入れ替えてもOKですよ。
おかず
みそ汁わんの奥に主菜(肉や魚など)、ご飯茶わんの奥に副菜(野菜を使った煮物など)、漬物やおひたしは真ん中に置きます
みそ汁わん
ご飯の右側に置きます
ご飯茶わん
自分から見て左側に置きます。左手で持つから左側に置く、と覚えましょう
4時間目 これってOK?お皿の使い方
Q遠くのお皿をお箸で引き寄せてもいいの?
A
茶わんやお皿を引きずるとテーブルが傷ついたり、器がひっくり返ったり、嫌な音がしたりしてしまいます。お皿は引きずらず、手で持って動かすようにするときれいにかっこ良く食べられますよ。
Q手をお皿代わりに使ってもいいの?
A
テレビ番組でたまに見かける、手をお皿のように使う「手皿」。実は手が汚れてしまうので、あまりきれいな食べ方とはいえません。小皿など、手のひらにのる大きさのお皿は手に持って食べるといいですね。
5時間目 みんなで楽しく!食べるときのマナー
口の中に食べ物が入っているときは、中が見えたり、口から食べ物がこぼれたり、くちゃくちゃと音を立てたりしないように、くちびるを閉じてかむと、周りの人から見てもきれいに食べられますよ。
食べ始める前には「いただきます」、食べ終わった後には「ごちそうさま」と、動物・植物の命や作物を育ててくれた人、ご飯を作ってくれた人に感謝の気持ちを込めてあいさつをしましょう。
食べ方のマナーはたくさんあって、初めは難しく感じるかもしれません。この特集を見ながら少しずつ覚えて、みんなでおいしく、楽しく食事をしてくださいね。