きくちのまんま新聞
2022.11.14
年間500頭の和子牛供給 JA菊池CBS開設5周年
JA菊池は11月11日、牛を生産するキャトルブリーディングステーション(CBS)開設5周年記念祝賀会を全農や経済連、くみあい飼料、酪連などを招いて開きました。目標にしていた年500頭の和子牛供給を2022年3月に達成し、最高のA5等級に格付けされる枝肉も増やしています。
管内では肥育経営が盛んだが、多くの子牛は市場出荷され、地域に残る子牛は少なく、肥育経営を支援するため、酪農家と肥育農家の連携による地域内肉用牛の一貫生産体制構築に向け17年にCBSを建設。
管内酪農家の乳牛が受精卵移植(ET)で生んだ和子牛や、CBSが自ら管理する繁殖和牛が産んだ和子牛を施設で育成し、肥育農家に提供しています。19年には農場HACCP(危害分析重要管理点)の認証も取得。HACCP方式の衛生管理を導入し、微生物や異物などの混入を防ぎ安全・安心を高めています。
肥育農家は「しっかり発育した良い子牛が、市場平均価格より安価で購入できるので助かる」と話しています。
CBSは現在、管内の酪農家から預かった乳用牛240頭、JAが所有する雌の繁殖和牛200頭、和子牛360頭を管理。毎月平均40頭程度を肥育農家に供給。
事業所の平田真悟所長は「飼料価格高騰で苦しむ酪農・畜産農家の支援が少しでもできるようこれからも努力していきたい」と話しました。
三角修組合長は「粗飼料を多く与えることで腹づくりが出来、いい牛に仕上がっていると、肥育農家からの評価も高い。職員の頑張りに感謝し、今後も期待したい」と話しました。
18日には蒲島郁夫県知事の視察も予定されています。