ほっと一息
2022.10.27
お天気カレンダー 甘い香り
JA広報通信10月号
気象予報士●檜山靖洋
朝晩がひんやりして、木々が色づく季節を迎えました。最低気温が8度を下回るようになると、緑の葉は赤や黄へと色を変えるようになります。すでに落ちた葉をサクサク踏み締めて、頭上に鮮やかに広がる紅葉、黄葉を眺めながらの散策を楽しみたいですね。
自然公園や林の中を歩いていると、どこからともなく、ほんのりと甘い香りが漂ってくることがあります。その辺りで見上げてみると、黄色いハートの形をした葉を付けた木が見えてきます。これはカツラの木です。カツラの葉は黄色く色づくとキャラメルのような甘い香りを出すようになります。それもそのはず、キャラメルなど砂糖を含むお菓子や、焼き芋に含まれる成分と同じ成分がカツラの葉に含まれているそうです。
よく歩いて、おなかが空いてきたら、焼き芋などの甘いおやつが食べたくなりそうです。
気象予報士・防災士 檜山靖洋 ひやまやすひろ
1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。