ほっと一息
2022.10.19
日本の「農」と「食」を学ぶ ジャガイモ
JA広報通信10月号
●日本農業検定事務局
ジャガイモは青果用、加工用、でんぷん原料用と、用途別に品種が分かれています。青果用の最も代表的な品種は「男爵薯(いも)」です。加工用にはポテトチップスなどに使われる「トヨシロ」などがあります。でんぷん原料用では、北海道で生産が多い「コナフブキ」が一般的です。
問題 ジャガイモの栽培についての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
(1)ジャガイモの種芋は、病気の拡大を防ぐため、検査に合格した種芋を購入して用いる。
(2)大きな種芋は、一つが40~50gになるように頂芽を上にし、それぞれ芽が残るように切り分けて使用する。
(3)種芋の萌芽(ほうが)を早め、芽の徒長を防ぐために、植え付け前に太陽の光に3日間ほど当てる方法を「浴光育芽」と呼んでいる。
(4)植え付け後に出てきた芽のうち、元気な芽を1~3本残し他はかき取る「芽かき」を行うと、大きくそろった芋が収穫できる。
解答:正解は(3)です。
解説:ジャガイモは病気の拡大を防ぐために種芋の検査が行われています。必ず検査に合格している種芋を購入しましょう。萌芽を早め、強く短い芽を出すために、太陽の光に3週間ほど当てておく「浴光育芽」を行います。種芋は、一つ70gくらいまでなら切らずに使いますが、それより大きい場合は一つが40~50gになるように切り分けます。芽が多い部分(頂芽)を上にして、平均的に芽が残るように、縦に切り分け、風通しの良い場所で乾かします。植え付け後、草丈が10~15cmになったら「芽かき」を行います。芽を上に引っ張ると植えた芋が引き上げられるので、残す芽の近くを手で押さえ、かき取る芽を横に引っ張るようにします。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(96ページ)より
図 種芋の切り分け方
日本農業検定ホームページ