ほっと一息

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2022.09.30

お天気カレンダー 実りの秋

JA広報通信9月号

気象予報士●檜山靖洋

 

 伊勢神宮では10月に神嘗祭(かんなめさい)が行われます。その年に収穫された新穀をささげて、恵みに感謝する祭りです。この時期は、各地で収穫祭が行われることも多いです。
 農作物は、春先の遅霜対策、梅雨時に雨が適度に降るかどうか、逆に大雨で流れてしまったり、台風が直撃したりして、被害が出ないか、冷夏にならないかといった心配など、自然現象と戦いながら、成長し、実りの秋を迎えます。無事収穫できたときの喜びは格別でしょう。
 でも、10月もまだ台風シーズンは終わっていないため、油断できません。2013年には台風26号により伊豆大島で大規模な土砂災害が発生しました。2017年には10月下旬に台風21号による被害が出ました。2019年には東日本台風(台風19号)が来襲しました。無事に収穫できることを祈り、これらを乗り越えた味覚を大切に味わいたいと思います。

 

 

気象予報士・防災士 檜山靖洋 ひやまやすひろ


1973年横浜市生まれ。
明治大学政治経済学部政治学科を卒業後、印刷会社に就職。
1999年に気象予報士を取得し気象会社へ転職。
2005年からNHKの気象キャスターに。
朝のニュース番組「おはよう日本」の気象情報に出演中。