ほっと一息
2022.08.26
日本の「農」と「食」を学ぶ ナス
JA広報通信8月号
●日本農業検定事務局
ナスは早ければ6月ころから収穫が始まり、10月上旬ころまでと長い期間収穫できます。暑さが本格的になってきた7月下旬~8月上旬、株の若返りを図るために、茂り過ぎた3本の株元に葉を2、3枚残して切ります。また、株周りにスコップを入れて根を切り、新しい根の発根を促す更新剪定(せんてい)を行い、追肥と灌水(かんすい)をすることで、秋ナスを楽しむことができます。
問題 ナスについての説明で、間違っているものは次のうちどれですか。
(1)ナスの生育には十分な光と水分が必要で、果実の着色には十分な光が必要である。
(2)ナスは地域に根付いた品種が多く、九州の「大長ナス」、京都の「加茂ナス」、大阪の「水ナス」などがある。
(3)ナスは有機質に富んだ耕土の深い土を好み、連作障害が出にくい野菜である。
(4)1番花が開き始めた頃に定植し、1、2番果は、株の生育を促すために早めに収穫すると良い。
解答:正解は(3)です。
解説:ナスは有機質に富み、耕土の深い土を好み、連作障害が出やすい作物です。発芽適温は25~30度、生育適温は23~30度、生育と果実の着色には十分な光が必要となります。また、水分を好み乾燥に弱いので、生育には十分な水が必要です。
『新版 日本の農と食を学ぶ 中級編』(120ページ)より
図 更新剪定