ほっと一息

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2022.08.02

身近なことからやってみよう SDGsはじめの一歩

JA広報通信7月号

監修:平本督太郎
金沢工業大学SDGs推進センター所長

イラスト:ゆきたけし

 

最近よく目や耳にするSDGs(エスディージーズ)。
難しそうなイメージですが、実はいつもの生活の中での何げない行動が、自然とSDGsにつながっていることもあります。
親子で今日からできる取り組みをご紹介します。

 

 

SDGsって何だろう?

 SDGsとは、環境破壊などの世界共通の問題を解決し、より良い未来をつくっていくための目標のことです。17のゴールと具体的にどんなことをすればいいのかをまとめた169のターゲットが作られ、国連で採択されました。「誰一人取り残さない」を合言葉に、世界中の人たちが協力して2030年までの目標達成を目指しています。

Sustainable Development Goals
(持続可能な開発目標)

 

 

SDGs17のゴールとは?

 

目標1〜6「人の安心・安全」

1 貧困をなくそう
2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
5 ジェンダー平等を実現しよう
6 安全な水とトイレを世界中に

 

目標7〜12「経済のバランス」

7  エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8  働きがいも経済成長も
9  産業と技術革新の基盤をつくろう
10  人や国の不平等をなくそう
11  住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任 つかう責任

 

目標13〜17「環境・平和」

13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう
16 平和と公正をすべての人に
17 パートナーシップで目標を達成しよう

 

今日からできる! 身近なSDGsのアイデア
楽しみながら続けられそうなものを探してみましょう

 

NPOを支援してみよう

子ども食堂など、子どもの貧困を解決するための活動をしているNPO※について調べてみましょう。家事を手伝っておこづかいをもらったら、おうちの人に相談した上で、そのうちの少しの金額を寄付してみてもいいですね。

自分の地域にもSDGsに取り組んでいる人がたくさんいるんだね

自分でも何か活動をしてみたいな

※NPO:Non-Profit Organization(民間非営利団体)。市民が主体になって活動する、利益を目的にしない組織。

 

 

 

簡単な野菜を育ててみよう

ベビーリーフや豆苗、葉ネギなど、簡単な野菜を育ててみましょう。慣れてきたら、他の野菜にも挑戦してみましょう。

自給自足の第一歩だね

自分が育てた野菜っておいしいね

 

 

 

水の出しっ放しをやめよう

水の出しっ放しをやめる、シャワーを浴びる時間を短くするなど、節水のアイデアを表にして取り組んでみましょう。

どれだけ節水できたかな?

去年の水道代と比べてみてもいいね

 

 

「わが家の防災デー」を決めよう

2〜3カ月に1日、「わが家の防災デー」を決めてみましょう。家族と一緒にハザードマップを確認したり、家にある防災グッズがきちんと使えるのか点検してみましょう。

災害が起きたとき、どう避難したらいいのかな

非常食の消費期限も確認してみよう

 

 

 

野菜の切れはしを料理してみよう

ついつい捨ててしまいそうな野菜の皮や切れはし。実は、天ぷらやいため物、スープのだしになります。皮や切れはしを使ったレシピをインターネットで探して作ってみましょう。

ブロッコリーの茎も食べられるんだよ

おいしい料理ができたら、みんなに食べてもらおう

 

 

 

お皿の汚れを拭いてから洗おう

食事の後のお皿の汚れは新聞紙などで拭き取ってから洗おう。 みそ汁やカレーなどは残さないように、盛り付けるときの量を工夫してみましょう。

海に油を流さないようにしよう

魚もきっと喜ぶね

 

 

 

希少動物を調べてみよう

いろいろな動物園のウェブサイトを調べて、希少動物がどのように保護されているのかを調べてみましょう。

動物の保護も動物園の仕事なんだよ

かわいい動物もたくさんいるね

 

 

 

国連のアクションガイドに挑戦

国連の「持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)」を見てみましょう。1カ月の間に誰が一番多くできるかを友だちと競争してみても楽しいですよ。

 

「持続可能な社会のためにナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)」

参考資料:『10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本』平本督太郎著、メイツ出版刊