ほっと一息

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2022.07.17

シニアのためのネットリテラシー講座 だまされない! 賢いネットショッピングのこつ

JA広報通信6月号

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト●高橋暁子

 

 インターネットデビューをしたら、ぜひネットショッピングを試してみましょう。ここではそのネットショッピングの利便性と注意点をご紹介します。

 

 

ネットショッピングの利用者が増えている

 総務省の「ウィズコロナにおけるデジタル活用の実態と利用者意識の変化に関する調査研究」(2021年3月)によると、60歳以上のネットショッピング利用率は78・0%、オークション・フリマ利用率も17・5%になります。

 ネットショップで欲しい物を検索すると、実店舗より簡単に見つけることができます。重い物でも自宅まで送ってもらえますし、コロナ禍でも感染の心配が不要など、メリットは大きいといえます。

 クレジットカードの登録を求められるケースが多いものの、着払いや銀行振り込み、コンビニ払いなどが選択できる場合もあります。受け取り方も、時間を指定して自宅受け取りができる他、コンビニエンスストアで受け取ることも可能です。都合が良い方法で、便利にネットショッピングを楽しみましょう。

補償サービスのあるショップを選ぼう

 ネットショップは慎重に選びましょう。詐欺ショップで注文してしまったために商品が送られてこないとか、偽物や不良品をつかまされるなどのリスクがあるからです。利用者が多い「アマゾン」は、詐欺業者絡みのトラブルも多いことで知られ、出店者の見極めが必要です。製造会社の直営ショップや、実店舗のネットショップ、購入・落札時に発生した事故やトラブルを補償するサービスが付いている「楽天市場」や「ヤフーショッピング」などのショッピングモールを選ぶと良いでしょう。出店料がかかったり、出店審査が厳しいサービスは、不良品などのトラブルが少なく補償もあるので安心して使えます。

 

成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト 高橋 暁子(たかはし あきこ)

SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などテレビ出演多数。SNS関連の著作は20冊以上。