ほっと一息
2022.07.09
体を動かすためのヒント 手軽に体操 足腰の衰えを感じていませんか?
JA広報通信6月号
日本体育大学准教授●伊藤由美子
「階段を上り下りするのが大変……」「つまずくことが増えた」など、年を重ねるごとに脚部の筋力の衰えを感じる場面があるかもしれません。
脚部には全身の65%に当たる筋肉量があり、筋肉は30歳過ぎから減り始める傾向が見られます。特に下半身の筋肉は、上半身に比べて減り方が早いことが報告されています。
腰から太ももの付け根につながる筋肉が衰えると、膝を引き上げる能力が低下してつまずいたり、背筋を伸ばした姿勢が取りにくくなります。今回の運動でバランスを取りながら脚部を曲げ伸ばしてみましょう。
レッツ、トライ! 脚部を曲げ伸ばす運動
(1)直立姿勢で準備をします。
(2)片脚を引き上げて膝をタッチします。バランスを取りながら行ってみましょう。
(3)元の姿勢に戻ります。
(4)片脚を横に出すと同時に反対側の腕を横に上げます。
(5)元の姿勢に戻ります。
反対側も同様に行ってみましょう。片脚を引き上げて膝をタッチした後、直立姿勢に戻ります。片脚を横に出すと同時に反対側の腕を横に上げ、元の姿勢に戻ります。
※片脚を引き上げる程度は、個人の体の調子に合わせて無理のない範囲で行いましょう。
7つの部位を使った体操プログラム
「The Taiso(ザ・タイソウ)」はコチラ
日本体育大学 准教授 伊藤 由美子
千葉県生まれ、農業を営む両親の元で育つ。
日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程体育科学専攻健康科学・スポーツ医科学系修了。専門領域は体操。(公財)日本体操協会一般体操委員会委員長。体操や健康に関する情報をお届けします!