きくちのまんま新聞

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日本初のカスミソウ酵母使用の純米吟醸酒「花純(かすみ)」販売開始 カスミソウ生産者と栽培50周年に乾杯

熊本県のJA菊池が東京農大と連携し、開発を進めていた日本初となる「カスミソウ酵母」を使った純米吟醸酒「花純(かすみ)」の販売が始まりました!今年は、管内でカスミソウの本格栽培が始まり50年の節目となり、カスミソウの新たな展開に生産者は喜んでいます。

 

 

同JA花卉部会のカスミソウ生産者は、6年前の熊本地震、2年前から続くコロナ感染拡大による消費低迷、燃油価格高騰なども重なり苦境に追い込めれていました。

 

同部会菅誠輝部会長は「高品質を誇る菊池のカスミソウだが、購入されたお客様が飾って、長くカスミソウを楽しめることが大切と考え、定期的に日持ち検査等の研究をして消費者の満足度向上に努めてきた」と話していました。

 

 

カスミソウ生産者でもある同JA三角修組合長は「日本で初めて作付され、今では全国1位の生産量を誇る熊本県の35%が菊池産。トップ産地として品質を重視し、高品質商品として全国に発送する。歴史あるカスミソウから新商品を開発したいと、バラの酵母を使った日本酒にヒントを得て、カスミソウ酵母の採取を東京農業大学に依頼した」と振り返りました。

 

原料も地元産にこだわり、米は食味ランキング14回特Aを獲得する菊池産「ヒノヒカリ」、水は名水百選にも選ばれた菊池市の「前川湧水」を使用しています。「花純」は限定3000本。JA直営のアンテナショップ「まんまキッチン」で販売中。1本720ml入り、2000円(税込)。

 

 

東京農大とは2018年に包括連携協定を締結しており、その一環で19年から酵母の採取を依頼し、2年半を費やし酵母の分離に成功しました。同大の穂坂賢教授、日本最南端の亀萬酒造専務で杜氏の竹田瑠典さんらの協力のもと、米や水の原料選びから始まり、今年1月に製造を始めました。