ほっと一息

ほっと一息

2020.09.15

トラブル回避の基礎知識 無登録業者とのバイナリーオプション取引にご注意

国民生活センター相談情報部●江上光美

 

 

 SNSをきっかけにした無登録業者とのバイナリーオプション取引でトラブルが起きています。

 

【事例】SNSで知り合った人から「初心者でも簡単に稼げる方法がある。指定する業者のサイトにアクセスして取引すれば確実に稼げる」とバイナリーオプション取引を紹介された。稼げるならやってみようと思い、紹介されたサイトにアクセスし、口座開設の手続き後、クレジットカードで10万円を決済して取引を始めた。しかし、まったくもうからず口座にある残金の出金を申し入れたら、一定額以上の取引をしないと出金できないとの規約にのっとり、引き出せない。後から取引業者を調べてみたら、海外にある無登録業者だと分かった。取引を勧めた相手とはもう連絡が取れない。残金を返金してほしい。

 

 バイナリーオプション取引は、あらかじめ決められた時点で為替相場などが上がるか下がるかを予想するものです。予想が当たった場合には一定額を受け取れますが、外れた場合には支払った投資金(オプション料)が損失になります。取引の仕組みが単純で騰落を予想するだけの簡単な取引に見えますが、一定時間後のレートを予測することは困難です。また、短期間に繰り返し取引ができるため、損失額が大きくなる恐れのある取引です。海外業者であっても日本の消費者と取引する場合には、金融商品取引業の登録が必要ですが、トラブルのある業者は無登録業者である場合がほとんどです。

 無登録業者との契約であっても、契約は直ちに無効にはなりません。また、出金条件は原則利用規約に従うことになります。さらに、SNSで知り合った相手とは連絡が取れなくなることが多く、解決は簡単ではありませんが、すぐに居住地の消費生活センターに相談しましょう。

 

 バイナリーオプション取引は大変危険な取引です。登録業者との取引であっても、リスクを十分に理解できなければ取引はやめましょう。