ほっと一息

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2022.02.24

人間関係・こうしたらどうでしょう グチとため息の対処法

JA広報通信2月号

 エッセイスト●小川有里

 

【相談】義父母宅のすぐ近くに住んでいる長男(一人息子)の嫁です。数カ月前から義父が入退院を繰り返しています。義母は75歳。うちに来ては「おじいさんが死んで一人になったらどうしよう。家や畑の管理はどうしよう。私も病気になったらどうしよう」などと、ため息交じりのグチばかりこぼします。いくら「もっと前向きに考えて」と励ましても効き目なしです…。

 

 

【アドバイス】あなたは義母をプラス思考に変えさせようと一生懸命ですが、多分それは無駄な努力だと思います。75歳で夫が病気、という状況では、前向きに物事を受け止めろという方が無理でしょうから。

 「義母を前向きに」と欲張るのはやめて、グチとため息がなくなるレベルでいい、と目標を低くしてみませんか。そう、プラス思考でなくてもマイナス思考に陥らない程度、いわば「ゼロの位置」気分でいてもらえればいいと考えるのです。  「どうしよう、どうしよう」とこぼしたら、優しく義母の肩などをなでながら「そうですよね、そうですよね。心配ですよね」と共感してうなずいてあげましょう。

 人は落ち込んでいるときに「悲観的なことばかり言っちゃ駄目。しっかりして」と激励されても「そんなこと言うけれどこうだもの、ああだもの」と反論したくなりますよね。でも「うんうん、そうだね、分かる」とグチを受け入れてもらうと、とても安心するものです。あなたも義母のグチを肯定した後で「私たちがついているから大丈夫ですよ」と手を握ってあげてください。

 名づけて「うんうんそうだね対応法」。必死で励まされるより、義母の気持ちも安らぐと思います。