ほっと一息
2022.02.06
高齢者と健やか食生活 メタボリックシンドローム対策
JA広報通信2月号
管理栄養士●佐久間真理子
メタボリックシンドロームの危険因子には、内臓脂肪型肥満、高脂血症、高血圧、高血糖という四つの危険因子があります。内臓脂肪型肥満のほかに二つ以上の危険因子を持っていると、メタボリックシンドロームと診断されます。
診断された人は、心臓病を患う可能性が正常な人と比べて30倍以上になってしまいます。今回はメタボリックシンドロームを防ぐ、日常の食生活のポイントを紹介します。
規則正しい食生活
朝食を抜いたりせず、1日3食をきちんと食べること。夜遅くに夕食を食べたりせず、適切な時間に食事を取る。
脂肪の取り方
肉の脂肪より、植物由来の油(魚の油を含む)を多く取る。脂肪の取り過ぎを気にし過ぎるあまり、油脂類を絶ってしまっては、必要なビタミン類などを摂取できないので、適切な量を食事として食べることが大切。
よくかんで食べる
食べ物をよくかんで、時間をかけて食事をすると、満腹感が得られて、過食防止にもなる。早食いは肥満のリスクを3倍以上にも高める。
食事は腹八分目に
「腹八分は医者いらず」ということわざ通り、メタボリックシンドローム予防にも、健康のためにも、食べ過ぎは禁物。甘いものの取り過ぎにも注意したい。
有酸素運動をする
ウオーキングを毎日の生活の中に取り入れて、運動不足を改善する。