ほっと一息

ほっと一息

2022.02.05

老人介護のミニ知識 整理整頓でけが防止

JA広報通信2月号

 高齢生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー●浜田きよ子

 

 寒い季節は部屋で過ごす時間が長くなります。外に出掛けるよりも、こたつに入ってお茶を飲みながらテレビを見て、といった過ごし方になりがちです。

 そうなると体を動かす機会が減ってしまうので、体力や筋力が衰えてしまいます。「こたつとリモコンが、寝たきりをつくる」という言葉を聞いたことがありますが、便利な暮らしはその一方で落とし穴もあるのです。

 部屋の中でもしっかり体を動かすことを心掛けてください。元気な人だけでなく、体が不自由な人こそ、腕や脚を動かすなどの運動が大切です。

 元気に春を迎えるためにも、長い時間を過ごす部屋が安全かどうか、一度確認してみましょう。家庭内の事故は、居間でよく起こります。事故といっても大きなものではなく、転んだり、ねんざしたりといったことですが、脚をかばううちに足腰が衰えて寝たきりになる場合もあるのです。小さなけがや事故にも注意したいものです。

 例えば、こたつの布団や座布団につまずいたり、滑ったりすることが少なくありません。無造作に置かれている新聞紙も危険です。歩くところには、不用意にものを置かないようにしましょう。こたつや電気ストーブなどのコードも脚を引っ掛けます。長いコードは畳や床にしっかり留めておくことをおすすめします。新聞なども置く場所を決めると安心ですし、探さなくてもいいので助かります。

 

 安心な暮らしというのは、整理整頓をちゃんとすることにほかなりません。ただ、わが身を振り返ると、年を重ねるにつれて、面倒になってくるようです。部屋を片づけることは体を動かすことにもなります。元気に暮らすためにも、冬こそ部屋の整理を心掛けようと思います。